所長・スタッフ

今年新しく出会うあなたへ(2026年1月)

新年あけましておめでとうございます。

「働くことは人の成長に寄与する」といわれています。今年は働くことを通じて社会で役割を担い、チャレンジと学ぶ機会を得て少しずつ生活のしやすさにつなげていく年にしませんか。

そらいろでは、プログラムの参加を前提にしていません。お話をきかせてもらい、今あるご自身の強みや興味関心を整理して目標を定めます。新しい利用者さんに「週何回来ないといけませんか?」と尋ねられることがありますが、通所日数は人それぞれです(約6割の方が週2日未満の利用で、週に1日1時間の方もいらっしゃいます)。

「はじめの一歩」は勇気がいりますが、勇気を出して見学にお越しください。あなたにお会いできることを願っています。(所長 池田)

外部調査を受けました(2025年12月)

先日「IPS型就労支援の忠実度」を測る調査をうけました。

今年度は3事業所相互調査に参加させて頂き、そらいろからも11月に東京、北海道に伺いました。

当日は3名の方々に来所頂き、1日かけてインタビュー、記録の閲覧、ジョブシャドーなどで評価を頂きました。また、温かいフィードバックを頂き感謝します。結果をふまえ来年度に向けて前向きに活動を見直していきたいと思います。

調査終了後も、それぞれの地域の様子や現場の状況などを聞くことができ本当に貴重な時間になりました。(所長 池田)

他機関の方と勉強会をしました(2025年10月)

10/29(水)に奈良市よりコンパスさん(2名)、大和郡山市からライクさん(4名)のご来訪がありました。

それぞれの市で就業・生活支援センターとして活動されていらっしゃり、「IPS型就労支援」について意見交換をするためにそらいろを探し出してくださいました。

様々な角度からご質問頂いたおかげで私たちも普段の活動について振り返りをすることが出来ました。

遠路遥々お越し頂きありがとうございました!
(所長 池田)

働きたい全ての人が利用できます(2025年9月)

■この夏はいつもより暑い夏でしたが 

この夏はありがたいことに新規利用者さんの見学、登録が相次ぎました。

新しい利用者さんは心細い思いでそらいろを訪ねてきて下さっているわけですから、できるだけ丁寧に対応したい、どんな困難な状況でもお引き受けしたい気持ちでお迎えしています。

rbt

■現場で心がけていることは何でしょうか

新規利用者さんのモチベーションのある時を逃さないように体験通所から登録までの時間をスピーディーに進めることです。合わせてIPS型就労支援の原則「働きたい全ての人が利用できます」に忠実でいたいと考えています。

■「働きたい全ての人」とは

ご本人の働きたいとう言明があれば、通所が難しい方でも、服薬がうまくできない方でも、就労意欲が不安定な方でもOKということです。「働きたい」気持ちを尊重します。

■安心できる言葉ですね。他に心がけていることは

そらいろのことを知ってもらえるように、ホームページの改良を考えています。
また関係機関の皆さんとの協力関係の維持発展のためコンタクトを保っていきたいと思っています。
小さな事業所ですが、選ばれる事業所を目指して活動を続けています。

実習生さんをお迎えしました(2025年6月/9月)

私は福祉業界に接したことがなく、そらいろさんが初めて出会う支援の場でありました。そんな私が無事実習を終えられたのはスタッフの皆様のご指導、そして利用者の皆様が本当に温かく迎えて頂いたからです。ご挨拶やお声がけ、同行・同席させて頂いた利用者の皆様には感謝してもしきれない思いです。

ご本人の希望、働きたいという気持ち、強みを一番に考え、チャレンジすることを応援されるそらいろさんでの実習は本当に何にも代えがたい経験となりました。利用者さんのお話を伺う中で学校の授業だけでは学べない「働きたい気持ち」を大事にすることの大切さが分かりました。

実習前は就労支援とはたくさんのプログラムを経て就労というゴールを向かえると思っていましたが、今はご本人様が望む生き方、自分らしさ・リカバリーを続けていくことの道のりに就労がありそのための支援と考えています。

17日間、長い間本当にお世話になりました。これまでのご指導、快く受け入れて頂いたことに感謝し、皆様の今後のご健勝、ご活躍をお祈り申し上げます。(実習生B)

■ Bさん実習お疲れさまでした。

目まぐるしく変わる実習予定にも臨機応変に対応いただきありがとうございました。
Bさんの明るい笑顔に利用者さんもスタッフも元気をいただきました。ご活躍を期待しております!!


精神保健福祉士の実習で8日間お世話になり、ありがとうございました。

「働きたい」「やってみたい」というご本人の思いに寄り添い、一人ひとりのペースや希望を大切にされている「そらいろ」さんで、利用者さんや職員の皆さんと出会えたことは貴重な経験でした。

過去ではなく「今」に注目し、何ができるかよりも「何をしたいか」という思いに寄り添う理念に深く共感しました。実際の利用者さんとの対話では、就職活動を通じて自分らしい人生を歩まれる利用者さんの姿に心を動かされました。実際に就労された方が「最初は無理だと思ったけど、やってみたらできた。そして続いている」と語られ、その自信に満ちた表情がとても印象的でした。

障がいや病気はその人の一面にすぎず、意思を持って前に進む力があること、人はいつからでも変われることを実感し、人として大切な学びを得ることができたと思っています。(実習生A)

■ Aさん実習お疲れさまでした。

利用者さんにとっても刺激になったと思います。ありがとうございました。
Aさんの目標に向かって学ばれる姿にスタッフ一同励まされました。ご活躍を期待しております!!

ストレングスって何だろう(2025年4月)

■ストレングス視点が重要と言われていますが、わかりにくい言葉かもしれません。最初に所長のストレングスを教えて下さい。 

「話を聞くことが大切だと信じていること」です。

話を聞いて利用者さんの良さを知り、関係を継続し、利用者さんがどのような人生を歩みたいかを知ることが大切だと思っています。

利用者さんのリカバリーの過程や元気になっていくところを見たいから、というところもありますが。

働きたいというのはきっかけで、その先にある「一人暮らし」や「大切な人へプレゼントをしたい」「ご両親を安心させたい」気持ちまで知ることが大切だと思います。

■ストレングスっていわゆる長所だけではなく、考え方や好みも含まれるのですね。
では、そらいろのストレングスは何でしょうか。

利用者さんの希望優先、です。
そらいろは「これができないと前には進めません」という順番を決めていません。ハードルを作らず利用者さんの希望を優先しています。

スタッフは利用者さんが安心して取り組めるよう、様々な方法を探り工夫を考えています。
先日、ある利用者さんに小さな提案をしました。スタッフとしてはごくあたりまえのことでしたが、伝えると嬉しそうに受け取られた。「人の親切に感謝できる」これは長所、ストレングスだと思います。

ストレングスって言葉や態度にも現れるのですね。

 はい。長所や特技だけではなく、環境、望み、夢や希望もストレングスです。
 そらいろは利用者さんを中心にしたチームで支援を行っています。関係の中で利用者さん自身に多くのストレングスに気づいていただき、ご自分のストレングスをしっかりにぎって歩んでいただきたいと思います。

リカバリーって何だろう(2025年1月)

 ■1月22日、札幌にある就労移行事業所「コンポステラ」などを運営する「コミュネット楽創」の本多俊紀理事にZOOM勉強会講師をしていただき、リカバリーについて学びました。その後、勉強会を所内で振り返りました。

■リカバリーは「”起こすもの”ではなく”いつの間にか起こっていたもの”」

「チャレンジしている過程」「自然に少しずつ周りから力をかりて進んで行く道のり」「症状がありながらも希望を持って前向きに生活していること」などスタッフ が考えるリカバリーを意見交換しました。

■精神障害のある当事者であり、心理学博士でリカバリー運動の第一人者、パトリシア・ディーガンさんは「リカバリーとは、プロセスであり、生き方であり、姿勢であり、今日この日の問題への取り組み方である」と述べられています。

■リカバリーに正解はありません。そらいろは利用者さんに自分のリカバリーを表現し自分のリカバリーを生きていただきたいと願っています。

所長インタビュー(2024年10月)

 ■前回のインタビューから6カ月経過しましたが、変化したことを教えて下さい。

スタッフ間のコミュニケーション量が増加しました。スタッフ間での「IPS型就労支援」の共有によるところが大きいと思います。毎週時間を設けて「IPS型就労支援」について書かれた本の読み合わせをし、所内で意見交換をしています。

利用者さんの生活に「働くこと」を取り入れて悩みながらも毎日を過ごし、利用者さんが少しずつ成長を実感できるといいなと思っています。

■コミュニケーション量が増加することで何が変わりますか。

利用者さんの姿がより「見える」ようになります。「見える」と担当スタッフはもちろん他のスタッフもタイムリーな支援をすることができるので好循環がうまれます。現在そらいろでは生活と就職の担当を分けて、ひとりの利用者さんに対して複数のスタッフが役割を分担して支援をしています。チームで支援することは利用者さんの目標(就職)に早くつながると思います。

■他に変化は

事務所のレイアウトを大きく変更しました。一見利用者さんの支援に関係ないように思いますが、所内の掃除や片付けをすることは私たちの「余裕」につながったと思います。「余裕」があると、柔軟に支援に必要な工夫が生み出されると改めて実感しました。支援や業務の振り返りをしてたえず変化させていきたいと思います。

また、2024年11月からプログラムがゼロになり個別支援のみとなります。必要なことを利用者さんの状況に合わせてカスタマイズして提案していきます。

■今後の展開が楽しみですね

さらに柔軟な対応をしていきたいと考えています。例えば、サービスにアクセスできない人のためにサービスを届ける訪問活動などが思い浮かびます。

精神障害のある方の就職というと、服薬が安定しているとか、生活リズムが整ってからとか言われますが、そうではないと思っています。「働きたい」と思う気持ちが一番大切だと思います。働くことに興味があったらぜひ相談して下さい。わたしたちは相談先の一つになりたいと願っています。悩みながら一緒に歩いていきましょう。(所長 池田克之)

所長インタビュー(2024年4月)

■ そらいろ設立の経緯

当時(15年ほど前)精神科クリニックに勤めていました。精神障がいのある方に関わっていると、元気が出てきたら「働きたい」と言う人が多いです。クリニックでの支援の一環ではなく、それに特化した形が必要だと思いました。就労移行支援は制度として始まったばかりで事業所も非常に少なかったのですが、思い切って設立を目指しました。

■ これまでの取り組みと成果

印象に残っているのは、約15年間自宅に引きこもっていた方が就職に結びついたことです。今も働いていることを報告して下さるとうれしく思います。

周りも、ご本人も諦めていた人が就職される。なぜそれができたのだろうと振り返ると、ご本人の可能性を信じていたからだと思います。

また、そらいろから就職→退職→就職と短い期間の就労を3回繰り返され、4回目の就職で周囲の人から喜ばれ、ご本人もやりがいを持って働かれている方もいらっしゃいます。

長く働くことが大切という考え方がありますが、短くても一つひとつの経験を重視するという考え方もまた意義があると思います。就労を通じて生活上の経験を重ねていく。極端にいうと短くてもOKだと思います。その時の経験を大切に振り返りたいと思っています。あきらめず続けると、工夫を一緒に考えてくれる良心的な企業と出会えます。

 企業の方はご本人のヤル気を見てくれています。障がいに注目するのではなく、ご本人の全体像をとらえてくれているように思います。

現在も続けている心がけとして、教えるスタイルにならないようにしています。「教える」と、人は「待ち」になってしまう。そうではなく、一緒に考える姿勢を大切にしています。少し先のことを一緒に想像することは、なかなか楽しいことです。わくわくします。

「二人三脚」という言葉が好きです。やり取りの中でお互いの呼吸を合わせる。パートナーシップはそんなところから生まれると思っています。

■ 今後の目標

そらいろではこの3年間でIPS型就労支援をはっきり意識しています。道半ばですが、さらに大きく育てていきたいと考えています。そのため、日々支援で足りない点を挙げてスタッフ間でひとつずつクリアしているところです。

そらいろを居場所としてゆっくり休憩したいと思う人もいるかもしれませんが、就労支援は周りの利用者さん、スタッフが活動をしているので、チャレンジの気持ちが伝播するんです。スタッフも丁寧に対応しながら常に機会を逃さないようにしています。

働くことを生活に取り入れて少しずつ過ごしやすくなるといいなと思っています。一歩が踏み出せない方も、働いてみたいと思われる方はぜひ一緒に挑戦しましょう。(所長 池田克之)